運命に逆らったシチリアの少女

平気でネタバレ的な事も書きますよ(・∀・)

運命に逆らったシチリアの少女 [DVD]

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17歳でマフィアを訴え、その犯罪を暴き出した、シチリアの少女の勇気ある闘いの全貌を追った実話ノワール。マフィアが支配するシチリア。幼い少女リタの目の前で父が殺された。兄はマフィアのボスである叔父ドン・サルヴォの仕業と確信し、2人は復讐を誓う。しかし6年後、その兄も殺されてしまう。リタはマフィアの告発を決意。父の死後、マフィアの悪事を書きためた日記を、パレルモの判事に持ち込むが…。

ノンフィクション映画です。どの程度色を付けているか分からないけど、ある程度リアルに描かれてたと想像する。私はノンフィクション作品だからといってそこにドキュメンタリーを求めているわけではないので、映画として楽しめたかっていうのを気にするわけですが、シチリアマフィアの映画としては今ひとつ物足りない部分はあった。でも約120分間あきることなく一気に見られたのは、作品自体にちからがあったということなんだろうなあ。私はとにかく90分が限度ですから(・∀・)
たった17歳の娘ひとりでシチリアマフィアのなにをかえられるのか、この結末はどうなるのかと興味深く見ていったが、リタは勝った。命を投げて、勝利を得た。何の迷いも躊躇も恐怖もみせず、ひらりと空に舞うリタ。なんでそんなに命にたいして執着がないんだろう?と思うくらいにあっけなくリタは死んだ。
物語はそこでエンドロール。ここからは、本当の実在したリタの映像が流れる。あどけない女の人だった。笑っている姿は、どこにでもいる女の人だった。鬼のような復讐心をひめている人にはとても見えなかった。